Contents
蔵元のご紹介
蔵人憲章 五ヶ条
一. 本物をつくれ、そして自らが本物になれ
一. 信念をもって王道を往く、決して覇道を求めず
一. 「百匹の猿」の一匹にならん
一. 楽しく夢を語れ、そして胸を張って前へ進め
一. 思いはひとつ、うまい焼酎を造ること
必ず夢は叶う
自由たること。 義務と責任を全うし、“自由”を人生の中で創造する。楽しければ続ければいいし、息苦しければ離れればいい。義務と責任以外で雁字搦(がんじがら)めなことなど無いと思う。
四代目当主 八木健太郎
2019年2月21日
鹿児島市内からフェリーに乗って桜島に渡り、南に車で30分ほどの風光明媚な猿ヶ城渓谷、自然に囲まれた場所に八千代伝酒造はあります。
2009年から原料となるさつま芋の栽培をスタートし、自社畑を少しづつ拡充。当初は苦難の連続でしたが、2018年に国内でも唯一無二の「農業法人八千代伝酒造」として自社畑での芋の栽培、そして焼酎づくりまでを一貫して行う蔵元して、新たな道を歩み始めました。
蔵の特徴でもある、朝とれたての新鮮なサツマイモを当日のうちに仕込み場で使用される「当日収穫・当日仕込み」。
圧倒的な鮮度の原料から彼らが作り出す芋焼酎はこれまでと比較にならないほどに味わいの世界を表現し、代表銘柄の酒質の向上はめざましく、年を追うごとに向上しています。
また、季節商品の、「熟柿」、「黄色い椿」、「むろか八千代伝」はもちろん、熟成芋から作られる「つるし八千代伝」、氷結芋仕込みの「Crio(クリオ)」は、製法特許を取得し、雑誌やメディアで取り上げられる革新的な芋焼酎。さらに米麹用の自社栽培の米、麦焼酎用の麦の栽培から、新たな蔵元の形として芋焼酎のもつ可能性を探究し、「焼酎のその先へ」、そして美味い焼酎を作るという蔵の理念を見事に体現しています。
2019年からは自社の水田で一時仕込みとなる米麹の原料米も栽培に着手。2020年は3.5町歩(10,500坪、約34,650平方メートル)の作付けを実現し、2021年にリリースされる「むろか八千代伝」は、原材料全てが自社畑という、後にも先にも類を見ないドメーヌ(全原料自社栽培)へと歩む蔵元となります。
夢を語り、夢を実現させてきた蔵元の歩みは今後ますます目が離せません。
「思いはひとつ、うまい焼酎をつくること」
八千代伝酒造の商品軸
伝統軸 →商品銘柄へ
1928年創業時の「芋焼酎 八千代」、そして幾多の困難と変化を乗り越え再興した「復刻 八千代伝」。歴史と伝統を継承し伝えていく蔵の「伝統の軸」
革新軸 →商品銘柄へ
原材料のさつまいもを糖蜜熟成させて生み出される「つるし八千代伝」「Crio」。農業に根ざし、伝統の中から生まれる新たな挑戦。初代から三代目までが踏襲した蔵の伝統銘柄に加え、四代当主が思い描く新たな芋焼酎の世界を表現する「革新の軸」
活動軸
→商品銘柄へ
蔵元の活動を表現する「活動軸」。2009年から自社畑でのさつまいもの栽培をスタートし、2018年、農業法人として認可を受け、全国初の蔵元になりました。さまざまなチャレンジを続ける農業法人八千代伝酒造の活動から生み出される「Luther」「Mahler」として毎年アップデートされています。
商品銘柄のご案内 伝統軸
【八千代伝 白麹 25度】
原材料:米麹(白麹・国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
蔵の代表銘柄。
一次・二次ともに甕壺仕込み。白麹が織りなす、芋のフルーツのような香りと柔らかい甘味が特徴。
甕仕込みによるまろやかな口当たりと柔らかいフィニッシュは一年を通して飲み飽きのこない仕上がりとなっております。ストレート・ロック・水割り・お湯割りと、幅広く楽しんで飲んでいただけると思います。
自社栽培の黄金千貫を使用するようになり、原材料の圧倒的な鮮度がもたらす恩恵は、酒質にも大きく貢献し、これまでとは比較にならないほどの味の奥行きと香りの芳醇さを感じさせてくれます。
【八千代伝 黒麹 25度】
原材料:米麹(黒麹・国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
蔵の代表銘柄。
一次・二次ともに甕壺仕込み。黒麹らしい芋の甘香ばしさとキレの良い口当たりが特徴。
甕仕込みに由来するカメの香りと、オレンジや柑橘類のような香り。甕仕込みによるまろやかな口当たりの中にも黒麹らしいキレの良い口当たりで、一年を通して飲み飽きのこない仕上がりとなっております。ストレート・ロック・水割り・お湯割りと、幅広く楽しんで飲んでいただけると思います。
自社栽培の黄金千貫を使用するようになり、原材料の圧倒的な鮮度がもたらす恩恵は、酒質にも大きく貢献し、これまでとは比較にならないほどの味の奥行きと香りの芳醇さを感じさせてくれます。
【千代吉 25度】
原材料:米麹(国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
特別限定焼酎。一次・二次ともに甕壺仕込み。蔵の復興後、当時の杜氏であり、のちに「現代の名工」として表彰された吉行正巳(よけまさみ)の感性により創り出されました。
爽快に立ち上る上品な芋のミネラリーな香りと、カメ仕込みのよる膨らみを併せ持つキレの良い口当たり。ロック・お湯割りをお勧めしたく思います。
【八千代伝 黒麹 35度】
原材料:米麹(黒麹・国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
蔵の代表銘柄である黒麹の35度の特別限定品。もともとは海外向けに造られていましたが、要望もあり、国内の限られた店舗での販売となっております。
蔵出しの限定品らしく、香味は力強く、長期カメ貯蔵由来のチョコのようなニュアンスも感じられます。
限定蔵出し商品として通を唸らせる、黒麹の豪快なキレの強さと複雑な香りを原酒に近い味わいで堪能できる一本。
店主のおすすめはストレート。食後のゆっくりとした時間にビターチョコやドライフルーツ、ナッツを摘みながらどうぞ。
【千が飛ぶ 25度】
原材料:麦麹(国産麦)、麦
常圧蒸留にて仕込まれる麦焼酎。原材料の麦の香りがきれいに現れており、すっきりとした口当たりでミネラルを感じます。
収穫したての麦の穂の香りと心地よい甘さとほろ苦さを感じてもらえる一本です。2021年からは自社栽培の麦を使用するため、現在リニューアル中です。
【八千代伝むろか 25度 2020年ドメーヌもの】
原材料:米麹(白麹・黒麹、国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
毎年1月初旬に販売される季節限定銘柄。
2020年仕込みの本作からは、発酵に使用される酵母も「蔵付き酵母」を使い、米麹の米も自社水田で栽培されたヒノヒカリ、さつま芋も自社畑という、全ての原材料が自社栽培となった記念すべき第一号の「ドメーヌ」焼酎としてリリースされます。(記念のドメーヌシールが本作より瓶に貼られています)
自社栽培の黄金千貫を当日収穫し、そのまま当日仕込みとして使用。原材料の圧倒的な鮮度がもたらす恩恵は、酒質にも大きく貢献し、これまでとは比較にならないほどの味の奥行きと香りの芳醇さを感じさせてくれます。
一次・二次ともに甕壺仕込み。2つの麹が織りなす、出来立ての新焼酎の魅力がたっぷり詰まった仕上がり。芋とフルーツが混じる香りと濃厚にして柔らかい甘味が特徴。とろけるような口当たりと、心地よいフィニッシュが楽しめます。
ストレート・お湯割りで飲んでいただけると思います。
【黄色い椿 25度】
原材料:米麹(白麹・黒麹・黄麹・国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
毎年3月下旬に販売される季節限定銘柄。
一次・二次ともに甕壺仕込みで、一年間の熟成を経て仕上がります。
安納芋の持つ甘味がぎゅっつと詰まった甘い香りと柔らかい口当たりが特徴。
白麹・黒麹・黄麹と、3種類の麹が織りなす、熟したフルーツにアプリコットのような香りと、とろけるようなな口当たり。
どこか椿の花や蜜を思わせる柔らかく長く続く余韻は、これから訪れる春の芽吹きを待ちわびるようです。
ストレート・ロック・水割り・お湯割りと、幅広く楽しんで飲んでいただけると思います。
店主のおすすめはストレート・ロック、そしてぬるめのお湯割りです
【熟柿(じゅくし) 25度】
原材料:米麹(国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
毎年9月初旬に販売される季節限定銘柄。
一次・二次ともに甕壺仕込みで、一年間の熟成を経て仕上がります。
まるで熟れた柿のような香りを醸すことから名前がつけられました
名は体を表す。この芋焼酎が持つ香りは、まさに熟れた柿のような香り。
秋の訪れとともに、ゆっくりと飲みたくなる味わいは、熟成によるまろやかな口当たりと柔らかいフィニッシュ。
本年の熟柿は非常に長い余韻と、口に含んでからの香味の広がりが大変素晴らしく、後味に心地よい甘味がじわりと広がります。
自社栽培の黄金千貫を当日収穫し、そのまま当日仕込みとして使用。原材料の圧倒的な鮮度がもたらす恩恵は、酒質にも大きく貢献し、これまでとは比較にならないほどの味の奥行きと香りの芳醇さを感じさせてくれます。
軽快にストレート・ロック・水割り・お湯割りと、幅広く楽しんで飲んでいただけると思います。
店主のおすすめは、ストレート・ロック、締めのちょいお湯足しのお湯割りです。
【Harvester(ハーベスター) 収穫する者達 白麹】
ラインナップ:25度、原酒37度(2年に1度のリリース)
原材料:米麹(白麹・国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
蔵の代表銘柄「八千代伝 白麹」の出来立て新焼酎。
一次・二次ともに甕壺仕込み。白麹が織りなす、芋のフルーツのような香りと柔らかい甘味が特徴。
ほのかに立ち上る吟醸酒を思わせるような爽やかさと、若いバナナやフレッシュフルーツとマンゴーのミックスしたような香り。
新焼酎らしい、濁りはありますが、オフ・フレーヴァーは一切なく、健全で軽やかな口当たりも楽しんでいただけます。
ストレート・ロック・お湯割りで楽しんで飲んでいただけると思います。
店主のおすすめは、まずはストレート、その後にちょいお湯足しのお湯割りです
自社栽培の黄金千貫を当日収穫し、そのまま当日仕込みとして使用。原材料の圧倒的な鮮度がもたらす恩恵は、酒質にも大きく貢献し、これまでとは比較にならないほどの味の奥行きと香りの芳醇さを感じさせてくれます。
【Harvester(ハーベスター) 収穫する者達 黒麹】
ラインナップ:25度、原酒37度(2年に1度のリリース)
原材料:米麹(黒麹・国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
蔵の代表銘柄「八千代伝 黒麹」の出来立て新焼酎。
一次・二次ともに甕壺仕込み。新焼酎でありながらも、黒麹らしいボディの厚みとキレの良さ、空気接触で香ってくる芋の甘く香ばしい香り。
まだまだボディは軽やかですが、今年の出来の良さを感じさせてくれる仕上がりです。
時間と共に、八千代伝酒造の黒麹らしいオレンジのニュアンスと焼いた時のような香ばしさが現れ、芳醇さと心地よさを感じてもらえると思います。
ストレート・ロック・お湯割りで幅広く楽しんで飲んでいただけると思いますが、店主のおすすめは、まずはストレート、その後にちょいお湯足しのお湯割りです
自社栽培の黄金千貫を当日収穫し、そのまま当日仕込みとして使用。原材料の圧倒的な鮮度がもたらす恩恵は、酒質にも大きく貢献し、これまでとは比較にならないほどの味の奥行きと香りの芳醇さを感じさせてくれます。
商品銘柄のご案内 革新軸
【つるし八千代伝 25度】
原材料:米麹(黒麹・自社栽培ひのひかり)、紅はるか芋(自社栽培)
伝統を引き継ぎ、「焼酎のその先へ」を目指して造られた八千代伝の新たな歩みを表現する芋焼酎。
自社栽培の紅はるか芋を朝掘りし、徹底管理された倉庫にて「つるし芋」にしたのち、2ヶ月ほどの糖蜜化熟成させます。この熟成期間に芋自体が痛まないように、徹底した品質管理が行われます。
こうして熟成させた芋は、仕込みに使用されるまで、一切の痛みがなく、オフ・フレイヴァーのかけらもない見事な出来栄えです。
また、熟成された芋は糖度が50度を超えるという素晴らしい状態。
あふれんばかりの芋の蜜と凝縮した甘味を持った紅はるか芋は、仕込み場で杜氏の手によって丁寧に仕込まれ、蒸留直後の初垂れからは芋焼酎とは思えないほどのメロンや温州みかんのような柑橘類の香りが蔵の中に華やかに広がりました。
出来上がった芋焼酎はこれまでとは一線を画す芳醇で華やかな香りと熟した柑橘フルーツの香りを持ち、口当たりは濃厚でありながら包み込むような味わいの芋焼酎となりました。
まさに原料の栽培から焼酎づくりまで自社で一貫して行う八千代伝酒造だからこそ表現できた一本です。
この製法は、製法特許を取得し、糖蜜熟成芋の芋焼酎という、他社では真似できない独自のオリジナリティを創造しました。
また、令和2年度熊本国税局酒類鑑評会にて、堂々の「製造責任者代表賞」に輝き、今後ますます注目の蔵元です。
お勧めの飲み方はロック・水割り・お湯割ですが、店主おすすめはちょいお湯足しのお湯割りとストレートです。また、ボトルごと冷やしてそのままストレートで飲むのもお勧めです。洋酒にも引けを取らない旨さを感じてもらえたらと思います。
VISAカード会員紙2020年5月号・2020/4/23発売のdancyu読本に特集掲載されました!
【Crio(クリオ) 25度】
原材料:米麹(白麹・自社栽培ひのひかり)、紅はるか芋(自社栽培)
伝統を引き継ぎ、「焼酎のその先へ」を目指して造られた八千代伝の新たな歩みを表現する芋焼酎。
自社栽培の紅はるか芋を朝掘りした直後に冷凍させ、穫れたての甘みを糖蜜化させてつくる限定品。この氷結芋仕込みは、つるし八千代伝と同じく、製法特許を取得し、他に類を見ない芋焼酎として話題を集めています
氷結芋から造られるCrioは、ミネラル感に溢れ、湧水のような爽やかさと、透き通る透明感に中に、華やかな、まるでイチゴのような香りを含む華やかな香りが特徴的に現れています。
甘美にして透明感を併せ持つ、これまでにない味わいの芋焼酎です。
まさに原料の栽培から焼酎づくりまで自社で一貫して行う八千代伝酒造だからこそ表現できた一本です。
お勧めの飲み方はロック・水割りですが、ミネラリーな芋焼酎ですので、強炭酸で焼酎を多めにした炭酸割りも美味しいです。
また、ボトルごと冷やしてそのままストレートで飲むのもお勧めです。スピリッツにも引けを取らない旨さを感じてもらえたらと思います。
VISAカード会員紙2020年5月号・2020/4/23発売のdancyu読本に特集掲載されました!
商品銘柄のご案内 活動軸
【Luther(ルター) 30度】
原材料:米麹(黒麹・国産ひのひかり)、黄金千貫(自社栽培)
2009年に農業を始め、2018年に完成されまで、様々な困難を乗り越えてきた彼らの理想と理念が込められた農業法人記念の「Farmer’s」ボトルの記念すべき第一弾としてリリースされました。
それまで蔵の伝統として培ってきた代表銘柄に加え、蔵の活動を表すスタンスの製品として位置づけされます。
2009年製の古酒をベースに、2018年、蔵が農業法人としてスタートした年の原酒をブレンド。多くの困難を乗り越え挑戦してきた10年のあゆみに想いを馳せながら是非とも飲んでいただきたく思います。
まずはストレートそのままで。
彼らが歩んできた年月とともに味わっていただきたく思います
【Mahler(マーラー) 30度】
原材料:米麹(白麹・国産ひのひかり)、紅はるか芋(自社栽培・有機)
「Luther」の翌年に農業法人記念「Farmer’s」ボトルの第二弾としてリリースされました。農業法人八千代伝酒造としての活動を表す芋焼酎で、その年毎のチャレンジの成果をボトリングしています。
2020年は自社栽培の紅はるか芋を農薬を一切使用せず、有機肥料で育て上げました。また、酵母も八千代伝酒造の蔵の中に存在する「蔵付き酵母」で全量を仕込み、一次・二次ともに甕壺仕込み。蔵付き酵母に由来する香りはミネラルと甘味の凝縮した味わいで、キレの良さも特徴。
エステル系の爽やかさと、フレッシュフルーツをミックスしたような香り。
まずはストレートで。ロック・水割り・お湯割りと、幅広く楽しんで飲んでいただけると思います。